絣(かすり)の買取相場について。買取価格は何円くらい?

絣は、かすったように見える模様のある丈夫で長持ちするカジュアルに着れる織りの着物ですが、買ったけど似合わなくて着ていない、いただいたけど着る機会がなく捨てるのはもったいないなどの理由で売られることも少なくないです。

絣を売りたい場合にどこで売るのがよいか買取相場はいくらなのかについてまとめました。

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絣とは

絣は織物の技法の一つで部分的に染めた糸で、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)と両方使用したものを織り上げて模様を表した着物で、かすったように見えることから絣と呼ばれます。インフォーマルな着物とされているので、名古屋と合わせて、友人との食事会や観劇、ショッピングなど幅広いシーンで活躍します。

絣の原型が生まれたのはインドで、琉球から江戸時代に日本に伝わりました。庶民の普段着として親しまれ、戦時中は着物が禁止だったのでモンペに仕立て直されましたが、現在、手織りは大変希少価値があり高価とされています。

絣の素材

絣の素材には、綿と絹、麻があります。

綿糸で織った綿絣は久留米絣(くるめがすり)、備後絣(びんごかすり)、伊予絣(いよかすり)が有名で日本三大絣と呼ばれています。洗えば洗うほど柔らかくなり吸収性と通気性に優れているため、夏は涼しく冬は暖かです。

綿絣の最高級品とされる薩摩絣(さつまがすり)は、大島紬の技法を使って綿を織り上げることにより、かつての綿のイメージを大きく変え、絹のような光沢と風合いを持ちながら綿独特の着心地の良さがあり、さらりとした肌触りは裏地のない単(ひとえ)の着物としても人気です。

麻糸で織った麻絣は越後上布(えちごじょうふ)、能登上布(のとじょうふ)、小千谷縮(おぢやちぢみ)などがあり、麻独特の通気性の良さと軽くさらりとした肌触りは夏の着物として最適です。

絹では琉球絣などがあります。琉球絣は、表面が凸凹しているため、肌にくっつかず張りがあり夏の着物として人気があります。

絣の模様

絣は、柄の部分だけ色がちがう糸で織り、なるべく柄がずれないように織り上げますが、どうしても生じる微細なずれが、独特のかすれた模様をつくりだします。

模様の種類は、井桁(いげた)、亀甲(きっこう)、十字、矢柄、絵絣など豊富で、現在も日本各地でその地方独特の絣が織られていますが、模様が細かいほど手間が掛かり高い技術が必要とされます。

絣の買取をしてくれるのはどこ?

着る機会のなくなった不要な絣や、ゆずり受けたけどサイズが合わなくてタンスにしまいっぱなしになっている絣は保管スペースを取るだけです。今後も着る予定がない絣を売りたい場合にどこで売るとよいかについてまとめてみました。

ネットオークション

ネットオークションは、写真と詳細な説明を見て落札されます。絣は素材によっては薩摩紬のように光沢とさらりとした肌触りがありますが、落札された後で実際に手に取ったら、手触りのイメージが違った、光沢があまり見られないなどトラブルとなってしまうこともあります。

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リサイクルショップ

絣は、高い技術が必要なうえ手間がかかり生産数も少なく価値があります。特に久留米絣は、国の重要無形文化財に指定されていて有名な作家の作品は需要があり高値が付くのですが、リサイクルショップには着物の知識のある店員がほとんどいません。綿であることを理由に買い取ってもらえないこともあります。

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インターネットで申し込める着物買取専門店

インターネットで申し込める着物買取の専門店は、公式ホームページから無料査定を申込むだけで、無料の出張サービスや宅配で査定してもらえます。着物のプロがしっかり価値を見分け、値を付けてくれるので良い絣を持っている人はぜひ専門店に出したいですし、逆に価値があるか分からないものも、着物であればどんなものも扱ってもらえます。

絣の買取相場

譲り受けたけれど自分の好みではない、着る機会がなくこの先も着ることがない、と思いながらタンスに保管しているだけではもったいないです。絣を買取してもらう場合の相場についてまとめてみました。

保管状況で買取値が左右される

天然灰汁発酵建ての本藍染めで染めた布は、虫除けになります。タンスで保管していても虫がつきませんが、湿気があるとカビがついてしまい売る前に丸洗いや洗い張りなどのコストがかかってしまうことがあるので保管には気を配りましょう。

実際の絣の買取価格は1,000円~50,000円以上

絣は模様の種類が豊富なうえに、女子会や観劇、ショッピングとさまざまな場所に着て行けるので人気が高く需要があります。サイズの大きいもので未使用のものや使用回数の少ない絣は高値がつきやすいです。

絣の模様によっては、高度な技術と手間が必要になり生産量が非常に少なく、人間国宝や伝統工芸品は証紙などがあると専門店によっては思った以上の価格で買い取ってもらえます。無名の絣は保存の状態にもよりますが1,000円から5,000円です。

絣の買取例は、たとえば下記のようになります。

800,000円の久留米絣(重要無形文化財保持者/森山虎雄)天然藍染50,000円~
500,000円の薩摩絣 (東郷織物)正藍染30,000円~
150,000円の伊予絣(愛媛県指定伝統的特産品)本藍染10,000円~

絣を売るなら着物買取の専門店

インターネットで申し込める着物買取店の査定は、すべて無料なので安心です。重い着物をお店まで運ばなくても自宅に鑑定士が来てくれたり、自宅が無理な場合は宅配で送れるので手間がかからず便利です。絣は丈夫で通気性に優れた素材のものが多く人気があります。

着ていない絣があったら気軽に査定を申し込みましょう。

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