着物の基礎知識

着物の紋(もん)の格や種類について―買取への影響は?

フォーマルな着物には紋と言って、模様の入った小さな円模様や柄を、衿付けから少し下がった背縫いの中心に入れます。

たいていの場合、この紋はご自身の家紋を入れますが、紋にも種類があって入れる位置や数にも決まりがあります。

紋の種類や入れる数によって着物の格が変わってくるので、着用するシーンにも影響してきます。フォーマルの席で紋が入っていなくて失礼になってしまったり、カジュアルな席に紋付の着物を着用して浮いてしまったりすることがあります。

このページでは、紋の種類や、どんな紋が格が高いかなどを紹介しています。

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着物の衿のかたち―広衿、撥(バチ)衿、棒衿

着物の衿のかたちには三つの種類があります。

衿元、衿合わせは着物の着姿で一番目につく場所なので、衿の違いを知っておしゃれに着こなしましょう。

衿の抜き加減や半衿の見せ方で、かわいい雰囲気になったり色っぽさをプラスしたりと印象が大きく変わります。

このページでは、衿の3つの種類と、衿まわりの小物使いについて解説しています。

広衿

広衿は、衿幅を二倍の幅で仕立て、裏には裏地が付いていています。

小紋以外の着物のほとんどは広衿仕立てになっています。

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着物の染めの種類―友禅、江戸小紋、絞り、型染めなど

織りの着物にはない華やかさがある染めの着物は、型を使ったり、手描きであったりといろいろな技法によって白生地を染めています。使われる染料は、染めの技法によってさまざまですが、紅花や藍を使った植物などの天然染料のほかに、合成(化学)染料の場合もあります。

このページでは、着物の染め(染色法)の種類についてまとめました。

友禅

友禅はもっとも有名な染色法で、江戸時代の京都の宮崎友禅斎が由来です。

扇絵師であった友禅斎の描く模様は、動植物や風景などを多色使いで表現するため、隣の色が混じり合わないように、白生地に下絵を描いた後、柄の輪郭にでんぷん質ののりを細く置いて防染してから、刷毛や筆で色を入れていきます

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着物の織の種類―繻子(しゅす)、綸子(りんず)、緞子(どんす)など

着物を作るための白生地の反物は、生糸と呼ばれる繭から引き出した糸を撚り合わせた絹の糸で織り上げられます。

反物の織り方にはいろいろな織り方があり、織り上がった生地によって見た目の印象が大きく異なるため、着物選びのポイントになります。着用できるシーズンにもルールがあるのでご紹介します。

繻子(しゅす)

繻子とは、繻子織りの略称で、織り方の基本とされています。

表面には、経糸(たていと)か緯糸(よこいと)のどちらかのみが現れ、手触りが滑らかで光沢があるのが特徴です。

英語ではサテンと呼ばれ、帯や足袋によく利用されています。

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着物のサイズの測り方と、各部の名称

着物は自分のサイズに仕立てて着用することが多いですが、祖父母から受け継いだ着物やアンティークのものを購入したりした時に、どこの何という部分のサイズを確認すれば良いでしょうか?

最近では、MサイズやLサイズ、フリーサイズで仕立て上りの着物も多くありますが、各部の測り方と名称を知っていれば、購入する時の参考にもなります。

このページでは、着物の各部の名称や、サイズの測り方をまとめました。

着物の各部の名称

着物は、前身頃、衽(おくみ)、後身頃、衿(えり)、袖の部位を縫い合わせて仕立て上げてあり、それぞれの部位の箇所を指す名前が細かくあります。

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